さとちゃんとおじー 

低血糖症を煩い、仕事退職→結婚でサンフランシスコに移住。年の差国際結婚。太鼓叩き。アラフォー女子の生活。

病人を喜ぶひと。

一週間以上寝込んでいる。

 

学校を休み、バイトを休み、ダンスクラスでのドラム演奏を休み、そしてダンスクラスも休む。

 

ようやくサンフランシスコでの生活のリズムが出て来たかな?と思っていた矢先に、突然の強制シャットダウンだった。

 

咳が止まらないので(特に夜)、おじーも睡眠不足になり、私の風邪の影響を受けてか、ちょっと痩せてしまったみたい。

 

 

ふと、病気でお休みする時って、いつも罪悪感を抱えていたよな〜〜と思い当たる。

 

仕事を休む、約束をキャンセルする、他人に迷惑をかける、あれできない、これできない。。。

 

身体が動かなくても、頭や心は動いている。これじゃー、全然休んでることにならないよな〜〜と、罪悪感がない病人生活に憧れたりした。

 

ただ、今までの罪悪感まみれの病人生活に比べると、今回の病人生活は、おじーのおかげで格段に気が楽なのは確か。

 

仕事から帰ってきてベットで寝ている私を見て嬉しそうなおじー。(^^;)

 

おじーも私の隣でお昼寝している。が、私の咳がひどくて、ゲストルームに移動するおじー。

 

おじーが食事を作ってくれて、「食欲がない。。」と断ると、「冷めるとまずくなるので、食べられる分だけ食べて下さい。」と、おじー。病人を看病しつつも、自分の意見を遠慮しないで言ってくるところも、実はかなり有り難い。お互いに気を使わないので。。

 

私が元気な時よりも、なんだかくつろいでいるし〜〜(^^;)

 

「俺たち病人なんだから、しかたないじゃーん。」という態で、おじーも病人的生活を謳歌している。。

 

 

ポイントは、一応、私よりは健康なおじーが、一緒になって病人生活を謳歌しているというところ!(まあ、謳歌は言い過ぎかもしれないけど・・笑)

 

元気な時って、あれもこれもやりたいエネルギーになってるし、逆を言えば、そのエネルギーで走ってしまうと、ちょっとエネルギー切れしてきたときに、足を引っ張られたり、息切れしたりする。

 

で、そういう時に限って、休めない。ちょっと疲れたな・・位で、目に見える症状には出てないもんね。元気な時に約束してしまった用事が色々あったりして、忙しかったり。

 

おじーも若くないので、休養が必要。

 

最近の我々、ちょっと忙しかったもんね。。(^^;)

 

ちゃんと休むタイミングが無かった。

 

だから、おじーもこの機会にできる範囲で休んでいる。

 

何かにつけて「妻がひどい風邪を引いてしまって、自分も具合が悪い・・・」と言って、予定をキャンセルして、リラックスしている。

 

私のおかげだね!!笑 

 

ふと、家族が病気になってしまった場合、病人をダシに仕事を休んで、病人の隣でねっ転がって漫画読んでいるような人が実際に結構な数でいたらいいな〜・・・と、そんな事を思った。

 

誰かの役に立てるなら、病人の罪悪感も帳消しになるしね。笑

 

 

日本で働いてる頃、「できる人はここが違う!」みたいな本で、体調管理も自己責任みたいなのをよく目にしてた。私自身、自分を体調管理ができず、仕事もできないダラしない人だと思ってたから、なんだか余計に罪悪感が強かったのかもね。

 

今も自分が「体調管理ができて仕事ができる人。」だとは思わないけれど、おじーのおかげで、ベットで一日へばっていても、罪悪感はさほどない。元気になったら、この病人生活ぐだ〜〜〜を、大いに巻き返す貢献をできるだろうと、何故か思っている。

 

 

 

ちなみに病人の罪悪感はなくても、それでもメンタルに悪影響はある。

 

今日は、学校に行けると思っていた。

遅刻だったけど、バスに乗って学校に向かっていたら、気持ち悪くなって途中で引き返してしまった。一連の病人生活で日常生活がくるったのが原因なのか、低血糖症状が強く出始めていた。

 

これで気が滅入ってしまい、「おじーと家族以外はみんな大嫌いだ!」といじけていた。ぶっつりと社会から繋がりが切れてしまったようで、寂しくなってしまったのだ。

 

おじーが仕事から戻ってきてこの事を話したら、ゲラゲラ笑って、「僕が今朝言ってたことと同じだよ。ほら、文句言ってたでしょ。なんかやりきれない気持ちになっちゃったんだよね。でも、学校で子どもたちの無邪気さを見たら、どうでもよくなっちゃた。そんなもんだよね。」

 

そうだそうだ、おじー、そんな事言ってたわ。

 

二人でゲラゲラ笑いながら、今日もまったりした時間を過ごした。(私は寝込んでたんですけど。)

 

寝込んでいるし、元気になったらなったでいろんな不便もあるし、まだフルタイムで仕事もできないし、英語もブーブーだし、気がかりな事は考えればキリがないけど、でもなんだか寝込みながら私は満足だった。なんてことはない、病人を謳歌すればいいのだ。

 

そして、寝込み中、こんな夢をみた。

 

高層マンションの手すりにぶら下がっていて、見事にヘンテコな着地を決めるというよくわからない夢だった。

 

着地した本人も呆気にとられていた。

 

何はともあれ、着地はできた。着地はできたのだ。

 

最後に、この状況でおじーと共倒れしていないという奇跡に感謝。

ちょっと痩せちゃったけど、とにかくおじーが元気を保っているのが本当にすごい!!

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咳があまりにひどかったので、おじーに「マスクが欲しい。」と言ったら、渡されたのがこれ。まあ、確かにこれもマスクだよな。。