さとちゃんとおじー 

低血糖症を煩い、仕事退職→結婚でサンフランシスコに移住。年の差国際結婚。太鼓叩き。アラフォー女子の生活。

タフでなくては生きてはいけない

サンフランシスコにいると、本当に色々な人に出会う。

 

ゲイの皆さんも社会でガンガン活躍されている。旅行に行かなくても、ちょっと外に出れば色々な国の人がいて、色々な言葉が聞こえてくる。

 

おじーの友達で、日本人とアメリカ人(白人)のバイレイシャル(ハーフのことです。)の人がいて、彼自身は、アフリカン・アメリカンの女性と結婚したとのことで、なんかこういうの、いいよな〜〜(^^)と思っていたら、数日後、今度は、ロシアとフィリピンのバイレイシャルで、祖父母のどちらかが、これまたフランスとドイツのバイレイシャルという人に出会い、頭こんがらがっちゃう私。。

 

彼の血筋にアメリカが入っていないのだけど、彼はLA育ち、サンフランシスコに住むアメリカ人だす。すごーくおしゃべりな人で、おしゃべり過ぎて、おじーはもうこの人に会いたくないそーでーす。(^^;)(ちなみに、この人にはコインランドリーで会いました〜。50代の男性ですが、今まで3回心臓発作で倒れたらしいです。大丈夫なのかね。。)

 

ちなみに、おじーも私も、見た目で、彼が何系かを全く当てられなかったのでした。(おじーは、彼はラティーノだろうと言い、私は、アフリカン・アメリカンと何かのバイレイシャルだろうと思った。)

 

というわけで、本当に色々な人に出会う。

 

普通に生活しているだけで、色々な人に出会う。

 

私の場合で言えば、ESL(英語)のクラスが世界を網羅している様な人種の集まりっぷりなので、毎日とても興味深い。ちなみに、今、3つクラスを取っているけど、日本人は私だけ〜。これ、結構珍しい気がするんだけど。。(^^;)  1クラス、30~40人いるのにね〜〜。

 

私、まだこっちにお友達がいないのですが、何人かクラスメートでくつろいで世間話ができる人がいて救われている。。(まあ、授業中の時間だけだけど・・)

 

ちなみに、そのくつろぎクラスメートの1人は、トランプ大統領が入国禁止を出した国の出身。食べ物の話やちょっとしたプライベートの話等、極々普通の話をしているのだけど、今日、そのクラスメートがSNSに投稿したものを読んで、ショックを受けてしまった。

 

そのクラスメートは、アメリカに亡命する為にやってきていて、それは本人からも聞いていた。それ以上の詳しい事は聞いてないけれど、後でその国を調べたら大変なことになっていた。

 

ちゃきちゃきハッキリものをいうタイプの、今時の若者なのだけど(と、私には見える)、SNSの投稿には、「母に会えないこと、そしてそれを自分で受け入れていることが悲しい。いつか母の思い出を忘れてしまったらと思うと怖い・・・」と綴られていた。クラスメートの母への思いは、数行に渡って綴られていて、胸が締め付けられるものだった。おいら、思わず泣いちゃったしね。。

 

悲しい思いがつづらて、最後はこう締められていた。

 

「神様、ありがとう。母は他の国にいるだけで、違う人生を生きているわけではない・・それが救いです。」

 

なんというか、なんというか、もうびっくりしちゃうんですよ。。。この日常。

 

日本にいたときも、過酷な人生、驚きの人生を歩んできた人に出会い、彼らの経験をシェアしてもらえる機会があったけど、大概、仲良くなってからその人のディープな話を聞くわけで、だいたい事前に心の準備が出来ている様な気がする。だけどサンフランシスコに来てからは、心の準備が出来てないところに、すごいディープな事がゴロゴロ入ってきたりするから、とにかくびっくりしちゃうんですよ。。。(おじーの人生も私にとってはかなりびっくり箱だけど。。)

 

おじーにこのことを話してみた。「亡命を余儀なくされている人達はとても辛い状況にあるけれど、それでも彼らは自分の国がある。アフリカン・アメリカンは、ルーツはアフリカであると分かっていても、自分達が戻る国はない。問題は決して1つではない。世界で本当に多くの悲しい問題が起こっている。本当に悲しい問題がたくさん起こっているのが現実なんだ。」とおじーは言った。まったくその通りだと思う。

 

日本も様々な問題を抱えている。胸が締め付けられる様な悲しい問題もある。(><)

 

サンフランシスコにきて色々な人に出会うことで、自分にとっての問題の関心の幅がガバッと広がった様な気がする。ただ、あまりにも身近に問題ゴロゴロ過ぎて、繊細な心では生きてはいけない。図太くなくては生きてはいけない。とも思う。自分が今まで信じたいと思ってきた平和のイメージが、サンフランシスコにきてから見事にぶった切られた。ただ逆に、人の図太さ、強さに胸を打たれる。そして、笑わせてもらっている。

 

道ばたで注射器をあててる皆様方に、「君たちのドラムの演奏、良かったよ〜。ここまで聴こえたよ〜〜。」って言ってもらえたり、サンフランシスコにいるのに、「サンフランシスコはあっちだよ。」と教えてくれるホームレスの皆さんがいたりして。。。笑いのネタは尽きない・・。

そして、時々、何故か泣けちゃったりしてね。。

 

というわけで、クラスメートの投稿に衝撃を受け、一気にブログをまとめてみました。

ブログのタイトルは、私のアイドル、フィリップ・マーロウ様の台詞から頂きました〜。

If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive. タフでなくては生きてはいけない、優しくなくては生きている価値なんてないっていう名台詞です〜。f:id:Satocomedy:20170320153134j:plain

おじーと海。