さとちゃんとおじー 

低血糖症を煩い、仕事退職→結婚でサンフランシスコに移住。年の差国際結婚。太鼓叩き。アラフォー女子の生活。

Faster than the speed of love

今となっては、もう随分むかしの事のように感じる、約2ヶ月前のこと。

 

おじーがいつものように、生徒たちからのお礼のメッセージをもらって帰宅した。(おじーは小学校で教える先生でもあります。)

 

あちこちの小学校に派遣されて働くおじーは、学期末やら何やらに、子ども達からのメッセージをたくさん持ち帰ってくる。担任の先生の指導で子ども達が書いているのだけど、私がこっちに来てからの3年間でもそりゃもういっぱいのお手紙をもらっている。

 

たいていは、「おじーのドラムが大好きです!」とか、「あなたは最高のドラマーです。」とかそんな感じなのだけど、今回は、特にお気に入りのコメントがあるということで、私に見せてくれた。

 

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ちょっと写真がボケてるかもしれませんが、こう、書いてあって私を驚かせた。

 

The beat of your music is faster than the speed of love. Never give up drumming!

(直訳)あなたの音楽のビートは愛のスピードより早い。ドラムを叩くことを決してやめないでね。

 

小学3年生の女子のメッセージである。

 

おじーが超高速でドラムを叩いてるイメージが湧いてきて笑った。

 

おじーはどちらかというとじっくりドラムを叩くたちだし(スピードとテクニックを駆使した派手な演奏はおじーは好きじゃないみたい。)、子どもたち相手の演奏で早いリズムを叩いているとも思えない。

 

きっとこの3年生女子にとっての愛のスピードは、おじーの大地を踏みしめるような太鼓のリズムより穏やかなスピードなのだろう。愛のスピードがどんなものだか、詳しく考えてないだろうけど、「愛のスピードより早い。」という、この部分にグッときてしまった。

 

愛のスピードより速いドラムビート。

 

で、それは一体、なにを意味するのか?は謎ではあるけれど、むかーし読んだ村上春樹の「ノルウェーの森」にも、似たような表現があったよな。。そういえば、と思い出した。

 

なんだか熊がごろごろ。。。とかいう。。。

(調べました。「春の熊くらい好きだよ。」というセリフのところ。)

 

世の中には、私なんかが想像もつかないような面白い愛の言葉をもらっている人がたくさんいるんだろうけど、私は、この小学3年生の女の子が、72才のおじーの為に奇跡的に綴った言葉の、このリアリティにたまらなく感動している。

 

 

時は現在に戻りまして、

 

コロナウイルスが、これまたおじーのドラムビートよりも速いんじゃないかって勢いで蔓延している。

 

おじーと私は、小さなお部屋でこじんまりと生活している。よく耐えてるよな〜と思う。自分の身を守ることも大事だけど、おじーを生かしたいという使命に燃えるさとちゃん。日本はなんとか大丈夫そうだな、ちょっと安心できるかなって思ってたのに(オリンピックをやるって話もあったくらいだったしね。苦笑)、ここにきて感染者の数が増えてきて心配。。。こういう時、家族が離れているというのは切ない。。。

 

愛のスピードがコロナウイルスのスピードを上回ってくれる事を切に願う。

 

Nothing is faster than the speed of love 

by さとちゃん

 

みなさま、どうぞ健康でいてくださいね。