さとちゃんとおじー 

低血糖症を煩い、仕事退職→結婚でサンフランシスコに移住。年の差国際結婚。太鼓叩き。アラフォー女子の生活。

Love and Happiness

おじーが作ったマグロの煮物の夕食を食べながら、おじーがこんな話をしてくれた。

 

今日、スーパーでこのマグロを買う時に、カウンター(ショーケースに入っているマグロの切り身を買った模様。)の中国人と思われる中年の女性に、2切れお願いしますって頼んだんだけど、彼女、英語がよくわかないみたいな、さらに疲れた様子でむすっとした感じだったんだよ。で、まあ、切り身を包んでくれたから、

 

「調子どう?」って聞いてみたら、

「まあ、いい感じだよ。」とそっけなく返してきたから、

「それはよかった!」って答えたんだけど、そしたら、

「元気じゃないよ。私はもう疲れた。」って。

 

だから、「長い時間働いているのは大変だね。」そして、中国語で

「どうもありがとう!」伝えてその場を離れようとしたら、ちょっと驚いたみたいで、

「あなたはどこの出身なの?何をしている人なの?」と話かけてきたんだよ。

 

出身地と自分が学校で働いていることを伝えたら、

「あなたはきっといい先生なのね。」と、笑顔で見送ってくれたんだよ。

 

最初に彼女を見たときはとても疲れているよう見えたけど、最後には彼女のエネルギーが変わっていた。自分の言ったことで誰かが元気になるんなら、なんだかいいよね。こういうの。

 

 

 

 

おじーはこういうことがたくさんある。

 

ただ、こうじゃないこともたくさんある。(^^;)

 

要は、人とのコミュニケーションが活発なので、良くも悪くも色々なことが起こる。

 

 

おじーが、最近買ったお気に入りのパワーストーンを無くし、近所の公園に探しにいったときは、どういうわけか、公園にいた全員がおじーの為に、石を探してくれたそうだ。

 

ベンチに座っていた足が不自由なおばあさんまで、「あなたの探し物は見つかったの?」と、この状況を知っていたのには驚いたよ〜と、おじー。

 

一緒に探してくれた人の1人に「それは高価なものなのかい?」と尋ねられて、

「3ドル(300円と思って下さい。)で買ったものなんですけどね、僕にはとても大事な石なんですよ。」と答えたそうな。

 

もちろん、大切なものに値段は関係ないのだけど、、

なんだか、想像すると微笑ましい光景だった。

 

その後、おじーのパワーストーンは、おじーのジーンズのポケットから無事に救出されました。たはは

 

よかったね、おじー。(^^)

 

 

こういう話はきっと、あちこちに溢れているんだろうなと思う。

ちょっとした会話や行動、そんな些細なことだ。

 

だけどその一方で、そんなに溢れていないだろうな。。。とも思うことも多い。

 

 

人によるのだろうな・・と。

 

 

2年前、マウントシャスタに行ったとき、私はブログのタイトルにスピリチュアルという言葉を入れた。

これのこと↓

satocomedy.hatenablog.com

 

3部に渡る大作ブログだったのに、私は記事の中から肝心なスピリチュアルの部分を省いた。

 

この旅の中でとても貴重な体験をして、それを書きたかったからタイトルにスピリチュアルを入れたのだけど、結局書けなかった。しばらく、心の中にしまっておこう・・そんなふうに思ったので。

 

起こったことはこうだ。

 

困っている女性を助けた。

ただ、その女性はちょっと精神的に問題を抱えていて、明らかに様子がおかしかった。

まず、私が話しかけられ、おじーに相談した。

我々でその女性の手助けをすることを決めた。

 

その女性と一緒に我々がその場を車で去るときに、その場に居合わせて一部始終を見ていた女性が

 

God bless you (神のご加護を)

 

と、私たちにむかって、半ば怒鳴る様に叫んだ。

 

今のところ、あんなGod bless youを聞いたのは、あのときだけ。

乱暴に聞こえる程、とても真剣なBlessingで胸がつまった。

 

その後、我々は無事に女性を目的地まで送りとどけ、おじーは、ポケットに入っていた全財産(といっても数十ドルしかなかったんですけど。。あのとき、私たち全然現金がなくてさーー^^;)をその女性に渡した。

 

その女性と別れ、車をちょっと走らせたところで、急におじーが車を止めて、肩を振るわせて泣き始めた。私はGod bless youを聞いたときから、既に半泣き状態だったので、おじーがなんで泣いているのかよくわかった。

 

ただ、この涙の理由の説明はできないのだけど・・・

その部分を私はスピリチュアルとタイトルをつけた。間違った使い方をしているのかもしれないけれど、言葉の域を超えた何かがおじーと私に起こり、そしてそれに私たちは感謝している。

 

 

 

 

ある日のバイトの帰り道、1人で地下鉄に乗っている時、若い男性が可愛らしい犬を抱えて、「自分はホームレスで食べるものもなく困っているので助けて下さい。」と言って、車内を周り始めた。

 

 

「現金はもっていないのだけど(だってカード社会だからさー。現金、財布にいれてなくてさ。。それで困ったこともあったけど。。^^;)、これで良かったら。」

 

と持っていたチーズスティックを渡した。

 

「とっても役立ちます。本当にありがとう。」と、真剣な眼差しで言われた。

 

私の前に、彼に何かを渡している人はいなかった。

私の後に誰かいたのかは分からない。

 

乱暴な感じだったり、完全に違う次元にいるホームレスの人たちもにいるから、一概に関わるのが良い事とは言えない。

 

 

ただ、時々、こういう不思議なコミュニケーションに私は救われている。

 

冒頭のおじーの話を聞いたとき、夕飯を食べながら何故か涙が出てきた。

 

マウントシャスタで出会った女性は、指先の破れた靴をはき、今にも泣きそうな様子で、

 

「あなたに話しかけるって決めてたの。お願いを聞いて欲しいんです。」って言っていた。

 

本当に些細なことだし、場合によっては判断が難しいことでもあるんだけど、

 

だからこそ、

 

今、振り返って、

 

その時のことをとても貴重に思う。

 

 

おじーが、

「3ドルで買ったものなんですけどね、僕にはとても大事な石なんですよ。」と言ったのを、私はとても気に入っている。

 

 

些細なことだけど、私にはこれらのことがとっても大事なことに思えるのです。

 

記録として、今回、残しておこうと思います。

 

ブログのタイトルはこの曲から頂きました〜。

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