乗り合いタクシー(Uber, Lift)物語その3 同志との出会い
先日、1人でUber(乗り合いタクシー)に乗った。
Uberとはこれのことだよ。↓
基本的に私の通勤・通学は、バスや路面電車なんかを使うんですけど、まー、時間通りにこないこと、こないこと・・・(^^;)
特に一番よく使う路面電車が、時刻表をまったく無視して、30分遅れもざらなので、その日はたまたまUberを使う事にしたのですよ。
ま、要はタクシーなんで、難しいことは何もないんですけど、
車でぴゅいーっと、快適に目的地に到着できるのはいいとして、車内に見知らぬ人と一緒・・・というのが、私はまだちょっと緊張するんですねー。
まあ、大抵、知らない人同士が乗車してるんだから、みんな静かにそれぞれの時間を過ごしているはずなんですけど、
おじーと一緒に利用していた頃(車がなかった時。)は、会話が始まる確立が多くてさー。(^^;)
それで面白いこともあったけど、これとか↓
これとか↓
まー、傾向として、おじーが話しかけられやすいので(またはおじーが話しかけるパターンも大いにあるけど。)、
車がなくて、おじーがUber 通勤している時、
仕事から帰ってきたおじーに、
「今日、車内で面白いことあった?」と聞くのが、私の日課だった。
その位、おじーの乗り合いタクシー物語がたくさんあった。(^^;)
例えば、
運転手に「あなたが今でも信じている、なかなか人には言えないことはなんですか?」とお題をふられ、その時、車内にいた3人の乗客(おじー含む)が一人づつ、わりと真面目に(世界平和とかそんな感じで)答えていったらしんですけど、
最後がおじーの番で、
「うーん、そうだなー、Tooth Fairy(歯の妖精)かな〜。」
と言って、
車内が大爆笑になったらしい。。(^^;)とか
* Tooth Fairyって何?って言う人は、ググって下さいませ。
というわけで、
「乗り合いタクシー イコール おしゃべり。」
という、イメージが定着している私。
しかも、そんな笑点みたいなことやっちゃってさー、まあ、そんなテーマを出してくる運転手の方が珍しいとは思うけど、
さとちゃんすっかり、
「1人でUber乗りたくない病。」にかかってまして。。。。(^^;)
そんな高度な英語しゃべれないし、人を笑わせるなんてもってのほか!!!
(この辺り、さとちゃん、かなり勘違いしてますけどね。。)
だもんで、1人でUber乗る時、ちょっと緊張してたんですけどね。。実は。
でもまー、仕事に遅れたくないので、Uberに乗り込むことを決断します。
乗った車には、既に私以外に2人のアジア人の若い女性がいて、運転手もラテン系と思われる若い女性だった。
おとなしい感じの車内でほっとするさとちゃん。
(傾向として、アジア人の乗客はわりと静かにしている気がする。)
ただ、逆に「しーん」とし過ぎていたので、運転手の女性が「音楽かけるね。」と言って、車内に音楽が流れた。
が、これが、すっごくカッコいい音楽で、さとちゃん、個人的にノリノリです。
ブラックミュージックなのは分かるけど、なんだろこれ?レゲエじゃないし、、、多分、SOCA(ソカ)かな? とにかく、すごく良い!!
ので、
他の2人の乗客が降りたところで、
「この音楽いいねー。とってもいいねー。」と運転手に話しかけてみました。
「この音楽、良いって言う人、多いのよ〜〜。」と色々音楽の情報を教えてくれる運転手。
ちょこっと話をしているうちに、運転手の女性はDancehall(ダンスホール)というジャンルのダンスのダンサーということがわかった。
ちなみにこのDancehall、あとでおじーに説明してもらってわかったんだけど、カリブあたりのレゲトンの動きだったり、他には、アフリカで今、流行しているステップなんかが組み合わされているものらしく、時々、動画をみたことがあったんだけど、それがDancehallと呼ばれているとは知らなかったー。
車に乗った時に、
「あ、この運転手はきっとダンサーだなー。」とは思ってたんですけどね。。
もう見た目がカッコ良かったからさー。
まあいいとして・・・
そんな話をしている内に、白人のカップルが乗車です。
さとちゃん、運転手さんと2人の会話ならいいんですけど、他の人がいると一気に緊張しちゃうからさー
ちょっと気持ち、おとなしくなってたんですけど、あと、運転手の彼女も、もうこの話を終わりにするかな〜と思ったんだけど、
話は終らなかった〜。(^^;)
でも、その話に、カップルの2人もちょっと入ってきたりして(その間、さとちゃんは聞き役。)
すっかり
「やっぱり乗り合いタクシー イコール おしゃべりじゃーん。(^^;)」
という、私のイメージがそのまま再現された。。。
とにかく、ポイントは、
さとちゃんが緊張しちゃうということ。(^^;)
そう、さとちゃん、緊張し始めちゃったんです。。。
でもね、不思議なもので、緊張してはいるんですけど、
もともと、私と運転手さんの間でなされている会話は、
「アフリカンミュージック」がテーマなのです。
これはまさしく、「私のテーマ・関心ごと」なのですよ。
車内という、狭ーい場所で、しかも他の乗客もいて、私にとって緊張感に溢れている状況だったんですけど、アフリカの音楽の話をしたかったので、
「私もアフリカの太鼓を叩いてましてー。正確に言うとハイチなんですけど、コンガというドラムで、カリブ諸国のリズムなんかも学んでいるところですー。」
という、かなりざっくりとした自己紹介をしたところ、
このダンサー運転手さん、興味津々できいてくれて、
「どこで演奏しているの?」と聞かれたので、
「今は、◯◯スタジオと◯◯スタジオです〜。」と答える。
実は上記のスタジオ、真剣にダンスをやっている人には有名なスタジオで、それにも反応してくれたらしく、
「SNSやってる?連絡先交換しましょう!」ということになった。
他の乗客がいるのもお構いなし。。(^^;) キョトンとしているカップルの2人。
というわけで、連絡先を交換して、さとちゃん降車しました。
一応、私、こっちではかなり人を警戒しているので(私だけでなく、他人を警戒している人は多いと思う。フレンドリーであってもね。)、たかだかSNSでの繋がりとはいえ、繋がっていいものかどうか、特に知らない人の場合、その判断は慎重にする。
彼女の場合、実は、車に乗った時から、すごく良いエネルギーがあって、そのエネルギーがちょっとおじーに似ていたので、さとちゃん、興味津々だったのです。
肝の据わり方がおじーに似てて、すごく堂々としていて、かつ人当たりが良いって、
あーんまり見かけないんだわさ。。私の感覚として。。そこで、私の直感に従って、SNSで繋がることにしたのですよ。
で、あとで彼女のSNSのページを見た時、彼女がラテン系ではなくて、どうやらアジア人らしいということが分かった。
ダンスを教える先生でもあるらしく、時に彼女のダンスにかける情熱ではなく、肌の色でまわりに判断されることがあると嘆く投稿が目にとまった。
これは勘だけど、どうして彼女が私に関心を持ったのか、なんとなく、理解できた気がした。
彼女も私のSNSの投稿をみて、私がどんなことをしているか理解してくれたらしい。
自分の娘と一緒に、さとちゃんのドラムの演奏をいつか聴いてみたい、とコメントしてくれた。そして、サンフランシスコで開催されるアフロビーツのお勧めのイベントを教えてくれたりした。
その後もまた、Uberに何度か乗車したけれど、特に会話になるわけではない車内の様子に、SNSで繋がるような状況になるのは、実はちょっと珍しいんじゃないかな〜と、思ったりした。ま、人によるでしょうけど。。
アメリカに住むアジア人として、自分の情熱を指針に、アフリカン・ルーツの世界の道をいく同志に出会わせてくれたこの偶然を嬉しく思う。
いつか彼女のダンスパフォーマンスを見れたらなーと思う。
また、彼女にも、いつか我々のドラムの演奏を聴いてもらえたらなーと思う。
数十分の短い時間ではあったけど、「こういうことがあるから、人生っておもろいよな〜。」という、そんな不思議な楽しい時間だったなー。
ちなみに来週から、ドラムの演奏が週2から週3になりましたー。(てか、週3に戻りましたーかな。前は週3だったもんね。)新しい演奏の機会が増えて嬉しいな♪