41歳のThanksgiving
41歳になった。
私の誕生日は11月23日。
勤労感謝の日で、日本では、国民の祝日でお休み。
で、アメリカは、というと、
サンクスギビングー・デー(感謝祭)という
家族や親しい人が集う大事な日に(毎年、第3木曜日らしい)
今回、私の誕生日が重なっちゃったんですね〜〜。
おじーの誕生日、9月23日。
オレ様の誕生日、11月23日。
ということで、お互い23日生まれ。
おじーの誕生日は、前日に、弟さんが亡くなってしまった為、
気持ち良くおじーの誕生日をお祝いすることができなかった。
で、10月もバタバタと過ごし、
なら、この11月23日を2人の誕生日祝いとして、仕切り直しで
内輪でパーティーでもしようか。。と考えてたんですけど、
「そういえば、サンクスギビングじゃん。誘っても誰も来ないかも・・・(^^;)」
しーーん・・・
と思っていたら、おじーの親戚(実際にはおじーの子ども達のお母さんのお兄さんの子どもの家族。なんかなぞなぞみたいでしょ・。笑。)から電話がかかってきて、パーティーにお呼ばれ。
結局、こっちのパーティーの日程を変えることで、パーティーに行く事になった。
私たちのパーティーはいつでも出来るし、私の誕生日については、むしろ地味に過ぎてくれる方が性に合っているくらい。内輪のパーティーは、あくまでも、おじーの為に、開催したかった私。
ちなみに、昨年の自分の誕生日は、具合が悪くて実家で伸びてたはず。。
その前も、具合が悪かったはず。。
で、その前は・・・・。
忘れました。。。(^^;)
自分主催の誕生日パーティーをやってたこともあったけど、
それももう、昔のことの様。
誕生日を祝ってくれていた仲良しのお友達の1人が亡くなり、
多分、こうした事も関連して、低血糖症の症状がだんだん出てきていた頃
だったのだと思う。今にして思えば。。
そんなこんなで、いつの間にか「自分の誕生日をお祝いしない私」になっていたのかもしれない。もちろん、家族・友人達から温かいメッセージやプレゼントを頂いたりしてたのだけど、
自分の心が、自分の誕生日を粗雑に扱うことに慣れてしまってたんだなーと、
実は、最近気がつきました。
なぜなら、おじーに怒られたから・・・(^^;)
誕生日プレゼントを買いに行くのを渋っている私をみて、
(ちょっと忙しかったこともあるし、特に欲しいものも無かったので、ちょっと遠慮してみたんですけど・・)
「特別な日なんだから、ちゃんとお祝いしたいんですけど!」とむっとされる。
まあ、確かに、お祝いしたいと思ってくれてる人がいるとすると、
気持ちを受取らないのは失礼だよな。。と思って、誕生日の前日、お買い物して来ました〜〜〜♪
るんるん♪
これで私はもう満足よ♪♪
好きな物ゲットできたしね♪♪
そしておじーは、これで心おきなく、サンクスギビングに持っていくガンボスープの仕込みに入れるよ。(ちなみにこのガンボスープの材料費の方が、私の買い物より高かったんですけどね。ま、私の買い物が高くなかったってのもありますけど。。)
ちなみにガンボスープとは、アフリカンアメリカンにとって縁あるお料理と言えばよいかな。おじーのガンボスープは、たくさんのシーフード(蟹、エビ、アサリ)と野菜(オクラ、コーン、セロリ等)、スパイスが効いていてとても美味しい。おじーの親戚もみんな、おじーのガンボスープが大好き♪ おじー3日がかりで作る大作料理!
生きてる蟹。この子を解体するところから始まります。ごめんね〜〜(><)
だもんで、23日の私の誕生日当日は、Facebookや頂いたお祝いメッセージに、「じ〜ん」としながら過ごしてました。
さて、夕方になると、でっかい鍋を担いで、うちのボロ車で会場に向けて出発です!
車で1時間くらいかけて、到着!
既に30人くらい集まってたんじゃないかな?
到着するなり、
Happy Birthday!!
と、お祝いの言葉とハグをもらって、
もうそれだけで、超嬉しい私!!!
感動(T T)
と思ったら、サプライズで、おじーのカッチョいい子ども達ファミリーからプレゼントとカードを頂く。
再び、感激(T T)
と思ったら、今度はみんなが集まって、ケーキと歌でお祝いしてくれた!
ぎょえ〜〜〜〜(><)
しかもケーキは手作り!!小学生が作りました!すげー。
これは、しばらくジミタン(地味な誕生日)をしていた私には、
抱えきれない感激!!
なので、感極まり、
ろうそくを吹き消す前に、
まだまだ大してしゃべれない英語なんですけど、
強行でみじかーいスピーチをしました。
誰も、求めてなかったと思うんですけどね。。(^^;)
ま、誕生日ということでご愛嬌。
そして、英語のネイティブ・スピーカー(90%がアフリカンアメリカン)に囲まれて歌ってもらったバースデーソング。
録音しておけばよかったーーーーー(><)
ちくしょーう。涙。
というわけで、
うっかり超お祝いしてもらいましたとさ。
オレ様、ビックリだよ!!
帰りの車の中で、「サプライズ、気付かなかったでしょ〜〜。むふふ。」と、
おじーが細く笑んでいる。
おじーが仕掛け人か〜〜。
いや、ま、考えてみたらそうか!でも、気がつかなかったわ、私。
おじー、ありがとーう(^^) (^^)
わたしゃ、幸せだ〜〜〜〜!!!
と、本来なら、ブログはここで終るはずなのですが・・・・
実はまだもう一つ物語があることを、車で家路を急ぐ我々は、この時、知る由もなかった・・・
Free way(高速道路)をかっ飛ばして時に、トイレに行きたくなってしまったおじー。
途中でFree wayを降りて、トイレに向かうも、そんな簡単にトイレが見つかるようなところではないので、おじー、ホームレスの皆さんが集合しているトンネルを抜けて、ちょっと何とかなりそうなところに車停車。用を足して頂きます。
すると、ちょうど通り沿いに、ホームレスかな?と思われる、アフリカン・アメリカンの男性が、大きな声で叫び始めた。
「げげ。大丈夫かな??(^^;)」と、車で待っている私。ちょっと緊張が走る。。
おじーもこっちを振り向いて気にしている様子なんだけど、なぜか突然、ゲラゲラ笑い始めた。
どうやら、このホームレスと思しき男性が面白かったみたい。
そのゲラゲラ笑っているおじーをみて、私も笑った。不安はあっという間に消えた。
ふと、おじーが車に戻って来た時に、
日本語で、「ターキーあるよ。」とおじーに言った。
日本語だし、意味がわからないでキョトンとしているおじー。
後部座席から、パーティーでもらってきたターキーとサラダを包んだ紙皿を掴んで、おじーに渡した。
おじー、私が言いたいことが分かったみたいで、紙皿を持ってホームレスと思われる男性に渡しに行く。
おじーから紙皿を受取る男性の姿が見えたので、車の窓を全開にして、車の中から手をふった。その男性も手を振り返してくれた。
車道の向こう側から、誰かが何か言っているのが聞こえた。
アフリカン・アメリカンの男性グループがいた。
おじーが車に乗り込み、話はじめた。
「彼、ちょっと精神的に安定してない感じだったけど、受取る時に、ちゃんとこっちの目をみてありがとうって言ったんだよ。なんだかそれが胸に迫るものがあったんだよね。」
そして、続けて、
「通りの向こう側から、“サンキュー・サー”って、言葉が返ってきたの聞こえた?彼ら、見てたんだよ。この光景を。」
この話をきいて、私、泣く。(T T)
私が差し出した紙皿を掴んで、何も言わずすぐに行動に移したおじーにも、
そして、それをみていた人から、お礼を言われるこの状況が、
なんだか、じ〜〜〜〜ん。
はからずも、サンクス・ギビング(言葉の意味通りなら、感謝を伝える、与える)に、サプライズで、私には抱えきれない感動を頂き、
そして、
もし私自身も、今回、何かを伝える、与える・・・ということに、ちょっとでも貢献できたとしたら、
これ以上嬉しいことはないな。。と
41歳になったその日の、最後の最後で、これまた、ものすごいプレゼントをもらってしまった気分。
実際に行動に移したのはおじーだけど、この何か感動する瞬間を目撃できて、それが私には、大きなギフトになった。
ターキーと野菜の紙皿が、受取ってくれた彼の胃を喜ばせてくれてるといいな〜と願う。
最後に、
たくさんの祝福と、バースデーソングで、私の言い辛い名前を言ってくれてありがとう。
紙皿を受取ってくれてありがとう。私の意図を理解して、黙って渡しに行ってくれてありがとう。
トンチンカンでカオスなアメリカで、
今、私は本当に最高に幸せだ。