Possession ビンタニュースのおじーの解釈
サンフランシスコに戻ってきて一週間位。
あっと言う間に日常生活に引き戻されて、心にぽっかり穴が空きそうになるのを、日本の思い出で必死でふさぐ、そんな毎日に突入。
こっちに移住して7ヶ月過ごしたサンフランシスコは、約3週間留守にしただけで、スゴロクの「振り出しに戻る」みたいに、始めに引き戻された感覚。もちろん、ちゃんと今までの7ヶ月で培ったものも持続してるけど、私にとって今のところ、外国に住むって、「振り出しに戻されることの連続。」だなと。
この国(アメリカ)は、私の国ではないし、これから長く住む事になっても、多分、一生、私の国にはならないな。。。と、ふと思った。私の国は日本。そんなことを思ったり。。
さてさて、そんなこんなで、ちょっとだけ意気消沈している時に頼ってしまうのが、Facebook様。(^^;)
で、何人かが「コンサート会場で、ドラム演奏をしている学生をビンタしてしまった有名ジャス・ミュージシャン」について話題にしてたので、なんだなんだ?と思って調べてみちゃったりするわけです。
「あらま〜。こんなことが起こっていたのね。。。(^^;)」
で、早速おじーにシェアしてみたんですけど、おじーの解釈が私と全く違ったので、ここで紹介します〜。
先に言ってしまいますが、私はおじーの解釈がとても気に入っていて、ちょっと感動してしまったのです。(まあ、私のブログの読者の皆様はご存知かと思いますが、私はおじーを信仰しているので。。。なんつって・・)
おじーが言ったこと。
「そのドラムの男の子、Possessされちゃったんだね〜。」
ちなみにこの会話は英語でなされているので、私の上記の日本語訳は、ちょっと変なんですけどね。(^^;) おじーが言った「Possesse 」はそのまま使いたかったんです。
なぜかというと、おじーの言葉の中に、PossessとかPossessionと言う言葉が結構でてくるもんで。。
おじーがマスタードラマーとして関わっているハイチのブードゥ文化にはこのPossesionは切り離せないものだし、おじー自身、自分のドラマーのルーツにこのPossesionが深く関わっている。
じゃあ、Possess、Possesionとは何か?
辞書で調べると、
Possess:所有する、取りつく、とらえる、
Possesion : 占有、所有物
とか、まあ、そんな感じ。
おじーが使う意味でのPossess/ Possesionは、聖霊(スピリット)が人間の身体に入るというもの。(大雑把に言えば、何かが憑依するという感じかな。)
私はそう理解していた。
だから、おじーが、
「そのドラムの男の子、Possessされちゃったんだね〜。」
と言った時、
「いや、彼は意識があったように見えるし、むしろ彼の意志で、ドラムソロを続けるという決断を下したみたいだけど?」と、おじーに伝えてみた。
動画をちらっとみたけど、スピリットがドラムを叩く男の子の中に入った様には、私には見えなかった。
「でも、彼は止められなかったんでしょう?自分の意志だとしても、彼は演奏を止められなかったんだよ。」
ちなみに、ここで、このおじーの言葉に何かショックを受けた人っていますか〜〜?
私はこの言葉にショックを受けてしまったのですよ〜〜。(^^;) だはは ま、いいんですけどね。。
私は「彼は自分の意志で演奏を続けている。」と受取っていた。だから、その彼の意志に対して怒りを露わにする人がいた、と、そう思った。
おじーの解釈は違う。
「彼は演奏を止められなかった。なぜなら、冷静ではなかったから。彼の意志だとしても、彼は冷静ではなかった。」
冷静ではなかった。自分のコントロールの範囲を超えている。Posess/ Possessionという言葉は、このことを言っているらしい。
「じゃあ、おじーだったら、この男の子にどう対処するの?」と聞いてみたところ、
「押さえて、落ち着かせる。」だそうです。まず落ち着かせることが大事とのこと。
まあ、私もおじーも、この少年の事はわからないし、現場の事なんかそれこそ全く分からないんですけど、ただ、このニュースに関する意見を少し読んでみた感じだと、ビンタの善し悪しが的になっているものが多いかなという印象で、なんだかおじーの解釈が私にはえらく新鮮というか、そんな風に解釈できるって凄いな〜〜と、ちょっと思ってしまったのでした。
有名ジャズ・ミュージシャンは何故、少年にビンタしたのだろうか?
少年からあふれ出す何か・・・
それは目立ちたい!からかもしれないし、少年の反抗だったかもしれないし、
単純に、演奏を続けたかったのかもしれない。
何にせよ、きっとコントロールの範囲を超えた、「自分でどうしていいか分からないエネルギー。(Possession)」だったのだろーなーと思う。まあ、推測だけど。
ちなみに、音楽は、特にこの「どうしていいか分からないエネルギー。」と深く結びついている気がするんですどね。。。そして、それが音楽の魅力の一つだと、少なくとも私にとってはそうなんですけど。。(^^;)
ま、いいとして。
おじーの解釈から、人の解釈によって物の見方はまっ・・・・・たく違うよな。。と、改めて思った。
自分のコントロールが効かない場面がある、なんだか分からないけど、そういう状態がある。
そう受けいれて音楽と接しているおじー。もっと言えば、音楽だけではないのだけど。
もう一度、この疑問を・・・
有名ジャズ・ミュージシャンは何故、少年にビンタしたのだろうか?
もし、自分がこのミュージシャンの立場だとしたら、この少年をどう見るのだろうか?
怒り?驚き?それとも、Possession?
窓からの夕日。昨日からサンフランシスコは突然、真夏。クーラー無し、扇風機無しでどうやって生活しろっていうんだよ〜〜〜〜(><)
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