サンフランシスコの治安って?ブラック・ネイバーズバスに乗ってみたぞ
先日、いつも使っているバスを間違えた。
同じバス停だけど、時々、超特急の「Xバス」というのが走っていて、うっかりそれに乗ってしまったのだ。
特急バスは、あれよあれよとFree way(高速道路)に乗ってしまい、気付いた時には、次のバス停まで20分位かかるというあり様だった。とほほ
バスの運転手に戻り方を聞いてバスを降りる。24丁目に行きたかったのに、ここ5丁目だよ・・(^^;) 全然知らない場所だし〜〜。エーン。
と、思って周りを見渡すと、何やら、異様な雰囲気。。雨とはいえ、一応、朝なんだけど、どう見ても、何かがちがーう!
ふと、この感じ、東京で言うところの山谷地区(行ったことないけど)、大阪で言うところのあいりん地区(ちらっとだけ通ったことある。)、横浜で言うところの寿町(フリーコンサートで数回おじゃましました。)の雰囲気を彷彿させる。。
そして、サンフランシスコで、思ったよりみかけないアフリカ系の皆さんが、悲しいかな、ここに大集合してました。(アフリカ系以外の人もいたけど、少数。)
バスに乗ると、程よく空いていたので席に座った。
ちなみにサンフランシスコのバスは、バスが2台くっついているような長ーいバス。
おじーには、「バスに乗る時は、できるだけ前の車両にいること。後ろの車両でも、一番奥の座席辺りには座らない方がいい。」と聞かされていたので、いつも注意しているのだけど、この時は、後ろの車両のちょうど中間辺りに座ってしまった。だって、割と感じの良さそうなお姉さんとおじさんが座ってたから大丈夫かと思いまして。。。空いてたし。。
と思ったら、次のバス停で、ぞろぞろと乗客が乗り込んできた。
脇目もふらず車両一番奥に陣取る人達。あっと言う間に満席状態。
そして、突然大音量のラップミュージックが車内に響き渡る。
持ち込まれたスピーカーから流れ出すサウンドは、「Mother F◯◯◯◯◯, Mother F◯◯◯◯◯ 」と爆音連呼。(ちなみに、一応、◯◯にしてみましたが、これって普通に表記してよいのかな??だめなのかな?アメリカにいると、人種関係なく、日常会話で頻繁に「F◯◯◯」という言葉を耳にするんですけど・・・。
「Mother F◯◯◯◯◯」をBGMに、おしゃべりが盛り上がっている最後列座席プレミアムシートの皆様。既に何語なのか分からない・・・。いや、英語なんですけどね。。全く聞き取れず。。。
ちょっと緊張が走る私・・・。
見渡すと、アフリカ系を筆頭に、ラティーノ、白人のお兄さん、お姉さん、おばさん、おじさんとバラエティに富んだ皆さんが、バスの後ろ車両の後部座席に集まって、しれ〜とプレミアムシートの皆さんと共存していた。
そのうち、私のちょうど向かい側に座っていた白人のおばさんが、身体を揺らして笑い始めた。どうやら、プレミアムシートの皆さんの会話がおもしろいらしい。。ついにこのおばさまも会話に参戦。そこでようやく、週末にあった、スーパーボールについての話をしているらしいことが分かった。
会話が盛り上がる後部車両の皆様。3~4人?4~5人くらいかな??まるでキャッチボールのように、言葉があっちの席からこっちの席に飛んでいた。
しばらくキャッチボールが続いた後、1人、また1人という感じで、プレミアムシートの選手が球場を去っていった。仲間に「ヘイ、メン、またな。」という感じで挨拶してたけど、あれ?あなた方みんな、知り合いじゃなかったの??(^^;) ズコッ
なんだかほっとするのと同時に、何故か笑いがこみ上げてきた。
後でおじーにこのことを話したら、「君もブラック・ネイバーズの洗礼を受けたってことか。おめでとう。」とゲラゲラ笑っている。えーと。。。(^^;)
ところで、私がバスを降りた辺りは、tenderloin(テンダーロイン)という地域で、「サンフランシスコの治安」で検索すれば、旅行者は「絶対に避けて下さい。」というところ。この地域、サンフランシスコの市役所とかメインストリートにも近いので、ちょっと散歩していたらうっかり突入しちゃったよ・・ということになりかねない。
ちなみに、おじーと演奏しているダンスクラスのスタジオの1つがこの地域にある。
バレエをメインに色々なダンスを習えるこのダンススクールには、毎日、たくさんのダンサーが出入りしたいるのだが、このスタジオすぐの脇道は、アンタッチャブルゾーンになっていて、こないだ見た時は若い白人の男女3人が、道ばたで腕に注射器をあててましたから〜〜。(私には初めての光景だったので、ちょっとショックだった。。)
とま〜、サンフランシスコはこんな感じです。
ちなみに、私はまだこっちに友達もいないので遊びに出歩くということもなく、夜の外出については必ずおじーと一緒なので、ある意味、守られた生活をしている。きっと旅行者や留学生の方がずっとサンフランシスコを自由に飛び回っていることでしょう。というわけで、きらびやかな夜のサンフランシスコライフは、ほとんど分からないので誰か別の人に聞いてみて下さい〜。Satocomedyでした〜。